ごきげんよう、式部です。
先日映画「パリ、テキサス」を鑑賞したので今回はその感想です。
ネタバレを含んでいる為、きになる方はここでUターンして下さい。
概要
英語原題:Paris,Texas,
1984年公開、監督ヴィム・ヴェンダースによるロード・ムービー。
ドイツ・フランス合作映画。
キャスト・スタッフ
ガソリンスタンドの男:サム・ベリー
ウルマー医師:ベルンハルト・ヴィッキ
ウォルト:ディーン・ストックウェル
アン:オーロール・クレマン
カーレンタル職員:クラッシー・モビリー
ハンター:ハンター・カーソン
ハンター(3歳):ジャスティン・ホッグ
テレビの中の女:ヴィヴァ
カメリタ:ソコロ・ヴァンデス
ジェーン:ナスターシャ・キンスキー
監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:L・M・キット・カーソン
製作:クリス・ジーヴァニッヒ
ドン・ゲスト
製作総指揮:アナトール・ドーマン
音楽:ライ・クーダー
撮影:ロビー・ミューラー
編集:ペーター・プルツィゴッダ
感想
映像に対して台詞の少ない作品です。
主人公のトラヴィスが前半はほぼ喋らない事もあって、無言のシーンや目線のみのシーンが多めです。
147分のそこそこ長尺映画なので、眠たい時に観るのはお勧めできません。笑
ストーリーに関しては、観る人の立場によって賛否が分かれそうな作品だなと感じました。
個人的にはトラヴィスに対して、「愛ゆえとはいえ、結局元妻に子どもを押し付けて、自分はどこかへ消えるのね。」という気持ちになりましたが、それは現代を生きる一女性の意見でしかないので、、
「男は黙って去っていく」を美学とするアメリカ西部劇な要素を本作品には盛り込んでいる為、現代的価値観とは相容れないはずです。
演出面ではやはり、トラヴィスとジェーンが再開するのぞき部屋(マジックミラールーム)が見所でしょう。
鏡を隔てている事で、”相手と会話しているつもりだが見えているのは自分自身”という不思議な感覚や実際には相手の事(顔)が見えていないという人間同士の隔たりを感じる演出です。
ミラーを利用したトラヴィスとジェーンの顔が重なっていく所は特に印象的です。ここでやっと2人の思いが通じたことがうかがえますね、
因みに、タイトルになっている「パリ、テキサス」のパリはフランスのパリではなく、「テキサス州のパリス」という地域だそうです。
同じ綴りなのに一方は花の都、一方は砂漠の多い土地。
この対比も哀愁を引き立たせていますね。
ロードムービーはあまり観ないので、新鮮でした。
それでは、、
P.S
『パリ、テキサス』にインスパイアされたであろう山下智久のシングル『愛、テキサス』。
作詞がティカ・α(やくしまるえつこ)、作曲が永井聖一という大好きな相対性理論コンビなのですが、歌詞のストーリーに2人登場しているのか、3人登場しているのかわからない不思議さが癖になります。
以前、やくしまるえつこによるセルフカバーの動画をどこかで聴いた気がするのですが、現在どこを探しても見つからず、、
もし知っている方がいらっしゃれば教えて下さい。
MVも見当たらず、転載動画しかないのですが載せておきます。