式部日記

多趣味人間の雑記。

展示感想 | 開館20周年記念展 ジョルジュ・ルオー ― かたち、色、ハーモニー ―

ごきげんよう、式部です。

先日パナソニック留美術館にyr

「開館20周年記念展 ジョルジュ・ルオー ― かたち、色、ハーモニー ―」を鑑賞

したので、今回はその感想です。

 

panasonic.co.jp

 

ジョルジュ・ルオーとは

19~20世紀のフランス・パリ出身の画家。

パリの美術学校でアンリ・マティスと同世代であった事や、

デフォルメされた絵の特徴から「フォービズム」に分類される事が多いが、

自ら「フォービズムである」と明言した事はない。(※所説あり)

第二次世界大戦後に描かれた作品も多く存在する。

 

展示の様子

今回は最後の展示室以外撮影禁止だったので、

公式YouTube

そしていつも勝手にお世話になっている

アイエム[インターネットミュージアム]から展示室の様子をご覧ください。

youtu.be

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建物の大きさに対して展示室はあまり大きくありませんが、

人の少ない時間帯に行ったので、ゆっくり鑑賞できました。

 

又、今回の展示で特徴的であったのが、

ルオーの絵の特徴である厚塗りを更に観察する為に、

高精細撮影の動画展示もありました。

youtu.be

 

感想

まず、圧倒的な絵の持つパワーを感じました。

絵画にしかできない表現、デフォルメ、素材を使って、

子どもの描く悪夢のような怖さを覚える絵でした。

(個人的にはゴッホの絵を観た時よりも大きなパワーを感じました。)

特に、第4セクションに展示されていた絵画

「ミセレーレ」シリーズ、「ホモ・ホミニ・ルプス」「深き淵より」は

いずれも「死」を連想させ、神聖さと不気味さを感じました。

 

又、面白かったのが、ルオーが非常に沢山の画材を使って制作をしていた事です。

↑実際の展示の作品リストです。(※汚いメモは気にしないでください、汗)

油彩の他に、パステル、墨、チョーク、グアッシュ、インク、木炭、

又版画作品集(「ミセレーレ」)も出しています。

油彩を厚塗りした上で絵の具を削り取り、

画面に凹凸を出している作品もありました。

カンヴァスではなく紙に描いている作品が多いのも特徴的です。

 

様々な素材のアプローチやデフォルメの仕方、凹凸の出し方は写真ではできない事です。

(写真もフィルムかデジタルか、現像の仕方、使う紙・インクなどで

雰囲気変わってきますが、

撮る段階で物理的素材にアプローチする事はできません。)

 

これは絵画の面白いところの1つであり、

ルオーを読み解くヒントなのかも知れないと思いました。

 

 

↓行った展示は被写体用インスタのハイライト・ストーリーでまとめてます。

良ければ覗いてみて下さい。

www.instagram.com

 

今回の展示は、Tokyo Art Beatアプリ(有料)を使うと100円引きになります。

私は展示巡りのおともに使用しています。

www.tokyoartbeat.com

 

それでは、、