ごきげんよう、式部です。
先日映画「巴里の屋根の下」を鑑賞したので、今回はその感想です。
ネタバレを含む為、気になる方はご遠慮下さい。
概要
原題:Sous les toits de Paris
1930年公開フランスのトーキー映画。
ジャンル:ロマンティック・コメディ
ルネ・クレール監督初のトーキー映画
キャスト・スタッフ
アルベール:アルベール・プレジャン
ポーラ:ポーラ・イレリ
フレッド:ガストン・モド
ルイ:エドモン・T・グレヴィル
監督・脚本:ルネ・クレール
音楽:ラウール・モレッティ
アルマン・ベルナール
ヴァンサン・スコット
撮影:ジョルジュ・ペリナール
ジョルジュ・ラウレ
編集:ルネ・ル・エナフ
美術:ラザール・メールソン
衣装:ルネ・ユベール
感想
なんだかキザというかロマンいっぱいの作品だなぁという印象でした。
ちょっと暗めの作品が好きな私は、イマイチはまりきれなかったですが、
自分とは違う恋愛観を見せてもらったような気がします。
ウィンクしたり、ダンスしたり、歌ったり、
正に「ロマンスがありあまる」状態でした。
ポーラの鏡が割れるシーン、又割れたポーラの鏡をアルベールが眺めているシーンはなんだか素敵でした。
今回の映画で特筆すべきはやはり音楽でしょう、
今ではシャンソン・ソングとして有名な劇中歌「巴里の屋根の下」
ワルツ調のゆったりとしたリズムとアコーディオンの音色が優雅さを感じさせます。
又、歌詞の内容が本編の物語とリンクする部分があり、歌詞中のニニはポーラの事を指しているのでは?と予測されます。
更に、「パリ」「屋根」「ニニ」というワードから「ムーラン・ルージュ」も想像できますね。直接的なつながりはないかもしれませんが、1889年にキャバレーであるムーラン・ルージュが誕生しており、1928年ごろからムーラン・ルージュにちなんだ映画などが複数公開れたそうです。「巴里の屋根の下」の公開が1930年なので、もしかするとインスパイアされていたかも知れませんね。
これを機にシャンソンやフランスの文化にもより詳しくなりたいです。
それでは、、