式部日記

多趣味人間の雑記。

映画・ドラマ感想 | 「オペラ座の怪人」

ごきげんよう、式部です。

先日映画「オペラ座の怪人」を鑑賞したので、今回はその感想です。

ネタバレを含んでいる為、気になる方はここでリターンして下さい。

 

Amazon.co.jp: オペラ座の怪人(字幕版)【サイレント】を観る | Prime Video

 

概要

原題:The Phantom of the Opera

1925年アメリカで公開されたサイレント映画

ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」を基に、ルパート・ジュリアンが監督を担当。

 

度々舞台化、映画化されている作品であり、1986年に公演されたミュージカル版の音楽「The Phantom of the Opera」で有名。

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作曲:アンドリュー・ロイド・ウェバー

作詞:チャールズ・ハート、リチャード・スティルゴー(補作)

キャスト・スタッフ

エリック(オペラ座の怪人):ロン・チェイニー

クリスティーヌ・ダーエ:メアリー・フィルビン

ウル・シャニュイ子爵:ノーマン・ケリー

ルドゥ:アーサー・エドマンド・ケアウィ

シモン・ブケー:ギブソン・ゴウランド

フィリップ・シャニュイ伯爵:ジョン・セント・ポリス

 フロリーヌ・パピヨン:スニッツ・エドワーズ

カルロッタ母:ヴァージニア・ピアソン

カルロッタ:メアリー・ファビアン 

 

監督:ルパート・ジュリアン

   ロン・チェイニー

   アーネスト・レムリ

原作:ガストン・ルルーオペラ座の怪人

製作:アーネスト・レムリ

音楽:グスタフ・ハインリヒ

撮影:ミルトン・ブライデンベッガー

   ヴァージル・ミラー

   ギルモア・ウォーカー

   チャールズ・ヴァン・エンガー

編集:エドワード・カーティス

   モーリス・パイヴァー

   ギルモア・ウォーカー

   ロイス・ウェバー

*1

特殊メイクについて

主演のロン・チェイニー自らがメイクを担当。

チェイニーは他作品でも自らメイクを施し演じたものが多い。

 

ノートルダムのむせし男』のカジモド

『殴られる彼奴』のポール

高いメイクアップの技術と演技力により「千の顔を持つ男」の異名を持ち、その生涯が映画化される。

 

感想

ストーリーは知っていたので、特にストーリー上の大きな驚きなどはありませんでした。

ただ、やっぱりロン・チェイニーの演技力、メイクの技術の高さには驚きました。これによって作品のクォリティーが底上げされていると言っても過言ではありません。

前回『ノートルダムのむせし男』でみた背中の丸まった小汚いカジモドと、今回の皆から恐れられるパワーを持つ怪人では同じ虐げられている役でも全く違って見えます。

怪人の方は、どこか堂々としていて、自らその怪人を演じているような部分もありました。

勿論カジモドと怪人では、背景や外見が全く異なりますが、その細かな違いを明確に解釈し、演技に落とし込んでいるような気がしました。

彼の演じる他の役ももっと観てみたくなりました。

それでは、

 

映画・ドラマ感想 | 「ノートルダムのむせし男」

ごきげんよう、式部です。

先日映画「ノートルダムのむせし男」を鑑賞したので、今回はその感想です。

 

ネタバレを含んでいる為、気になる方はここでリターンして下さい。

 

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概要

英語タイトル:The Hunchback of Notre Dame

1923年アメリカで公開、監督ウォーレス・ウォースリーによるサイレント映画

原作はヴィクトル・ユゴーの小説『ノートルダム・ド・パリ』。

ディズニーのアニメーション映画『ノートルダムの鐘』も同じ小説を原作として製作されており、大まかなストーリーは同じである。ディズニー映画では「The Hunchback (むせし男)」という言葉は放送コードに抵触する為、「The Bells(鐘)」に変更。

 

ディズニーの他にも度々映画化、舞台化、バレエなどで扱われている。

 

キャスト・スタッフ

カジモド:ロン・チェイニー

エスメラルダ:パッツィ・ルース・ミラー

フォッビュ:ノーマン・ケリー

ゴンドローリ工夫人:ケイト・レスター

フルール=ド=リ:ウィにフレッド・ブライソン

クロード:ネイジェル・ド・ブルリエ

ジェハン:ブランドン・ハースト

クロパン:アーネスト・トレンス

ルイ11世:タリー・マーシャル

ムッシュー・ヌーシャテル:ハリー・フォン・メーター

グランゴワール:レイモンド・ハットン

マリー:ユーラリー・ジェンセン

シスター・グジュール:グラディス・ブロックウェル

 

監督:ウォーレス・ウォースリー

脚本:エドワード・T・ロウ・ジュニア

   パーレー・プーア・シーハン

原作:ヴィクトル・ユゴーノートルダム・ド・パリ

製作:カール・レムリ

   ロン・チェイニー

   アーヴィング・タルバーグ

 

感想

ディズニー映画『ノートルダムの鐘』で大まかなストーリーは知っていたのですが、

やっぱりなんだかモヤモヤするストーリーですよね。

ジェハンのやり方にもモヤモヤしますが、結局カジモドの報われなさやフォッビュの良いとこどり感、エスメラルダが罪人になったり拷問を受けたり、、

はっきり言って気持ちの良い作品ではないです。

この不条理で大人の汚い部分のみえるモヤモヤの部分こそ、この作品の醍醐味であり、

長く愛され続けている理由なのだと思います。

 

個人的に興味深かったシーンが2つあり、

1つ目はカジモドの鞭打ちのシーン。荒廃したパリで、処刑や処罰が民衆の”娯楽”的要素と”見せしめ”的要素を兼ねていた所です。

地域全体の治安がよく平穏に暮らしていれば、鞭打ちを楽しむことができるでしょうか??

それしか楽しみがない程、民衆が貧しく荒廃した地域であった事が予測されます。

又、見せしめを行う事で「民衆に国王に逆らうと処刑される」という恐怖を植え付けていたという物語の背景も見えてきます。

実際の中世ヨーロッパでは魔女狩りも行われていた為、時代的背景も想像できます。

 

2つ目は、ノートルダムを襲撃してきた人々に対しカジモドが反撃をするシーン。

ここでのカジモドの行動がなんとなく幼くみえて、私は少し切なくなりました。

ノートルダムを襲撃してきた人々に対し上階の窓から重たい鉄を落としたり、

自分の攻撃により人が苦しむ様子を見て拍手をしたり跳び上がったりと

まるでサーカスなどのショーで喜ぶ子どものような行動をとっており、

カジモドがまだ精神的に幼い事が表現されているようでした。

役者さんの演技力の高さや解釈の仕方には驚きました。

 

モヤモヤする映画ではありましたが、時代背景や集団心理など1本の映画から色んな側面を観る事ができる映画だと思います。

それでは、、

 

 

 

 

喫茶店 | 皇琲亭

ごきげんよう、式部です。

今回はお気に入りの喫茶店について紹介します。

 

私のお気に入りの喫茶店池袋東口方面にある「皇琲亭」です。

 

twitter.com

 

1983年に開店、クラシックBGMが流れ、木を基調としてゆったりとした雰囲気の喫茶店です。

又、定期的の珈琲の講習会を開催したり、バリスタ養成の専門学校も運営している。

 

店内の様子

 

珈琲・デザートは一部季節限定のものあり、

 

個人的おすすめ

やっぱり琥珀の女王こと”アンブル・ドゥ・レーヌ”をおすすめしたいです。

珈琲のすっきりとした苦みとクリームの甘さを同時に感じる事のできる一品です。

 

個人的にアンブル・ドゥ・レーヌとブレンドを交互に飲むのが好きです。(多分飲み方的には間違っているが、、)

 

土・日やお昼時の時間は混雑している事が多いので、平日開店時か夜の時間帯を狙うのがおすすめです。

 

営業時間:11:00~22:30

maps.app.goo.gl

 

因みに、コーヒー豆の購入も可能です。

私もいつかここで豆の購入してみたいです。

それでは、、

映画・ドラマ感想 | 「カサブランカ」

ごきげんよう、式部です。

今回は映画「カサブランカ」を鑑賞したので、その感想です。

 

ネタバレを含んでいる為、気になる方はUターンして下さい。

 

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概要

原題:Casablanca

1942年公開、監督マイケル・カーティンスによるアメリカの恋愛ドラマ映画。

原作はマレイ・バーネットとジョアン・アリスンによる上演されなかった戯曲『皆がリックの店にやってくる』

 

キャスト・スタッフ

リック・ブレイン:ハンフリー・ボガート

イルザ・ラント:イングリッド・バーグマン

ヴィクター・ラズロ:ポール・ヘンリード

ルノー署長:クロード・レインズ

シュトラッサー少佐:コンラート・ファイト

フェラーリシドニー・グリーンストリート

ウガーテ:ピーター・ローレ

カール:S・K・サコール

イヴォンヌ:マデリーン・ルボー

サム:ドーリー・ウィルソン

アニーナ・ブランデル:ジョン・ペイジ

バーガー:ジョン・クォーレン

サッシャ:レオニード・キンスキー

すり:クルト・ボウワ

エミール:マルセル・ダリオ

ヤン・ブランデル:ヘルムート・ダンテイン

ハインツ大佐:リチャード・ライエン

ライヒタグ夫人:イルカ・グリューニング

ドイツ人バンカー:グレゴリー・ゲイ

ナレーター:ルー・マーセル

 

監督:マイケル・カーティス

脚本:ハワード・コッチ

   ジュリアス・J・エプスタイン、

   フィリップ・G・エプスタイン

撮影:アーサー・エディソン

音楽:マックス・スタイナー

助監督:ドン・シーゲル

製作:ハル・B・ウォリス

製作総指揮:ジャック・L・ワーナー

編集:オーウェン・マークス

 

感想

第二次世界大戦中に撮影され、1942年のアメリカで公開された映画だという事を考えると、映画内で「アメリカ=自由」の象徴が繰り返し意図的に行われているようにみえる。

 

アメリカ、フランス側からのドイツへのイメージや、収容所の話など時代と映画の内容があまりにも直結しているなぁと感じました。

 

ストーリーに関して、個人的にはやっぱりイマイチはいりこめない所がありました。恋愛や駆け引きって難しいね、

 

「君の瞳に乾杯」ってこの映画の翻訳から来てたんですね、

(因みに正確には“Here’s looking at you, kid.”と言っている。)

日本ではちょっとクサい台詞で、思わずふふっと笑ってしまいますが、リックが言うとなんか洒落た感じです。

 

カサブランカ北アフリカに存在する為、映画内でも店内はヨーロッパ出身が多いのに対し、街並みでは現地っぽい人で賑わっているのが特徴的でした。

公用語アラビア語がある為、アラブ文化とヨーロッパ文化の両方の文化を感じる事のできる場所なのでは?と想像できます。

是非訪れてみたいですね、

それでは、、

 

 

映画・ドラマ感想 | 「狂った一頁」

ごきげんよう、式部です。

先日映画「狂った一頁」を鑑賞したので、今回はその感想です。

 

ネタバレを含んでいる為、きになる方はUターンして下さい。

 

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概要

1926年(大正15年)公開、監督 衣笠貞之助による日本のサイレント映画

日本初の本格的な前衛映画(アヴァンギャルド)、又、日本映画で初めて精神病棟が舞台となった作品。

監督衣笠貞之助が、横光利一川端康成などと結成した新感覚派映画聯盟の第1回作品で、本作公開後解散となる。

 

フラッシュバック、オーバーラップ、クローズアップ、多重露光などの映画的な技術が駆使されている。

更に、横光の提案によりサイレント映画でありながら全編無字幕となっている。

 

キャスト・監督

小使:井上正夫
妻:中川芳江
娘:飯島綾子
青年:根本弘
医師:関操
狂人A:高勢実
狂人B:高松恭助
狂人C:坪井哲
踊り子:南栄
門番の息子:滝口新太郎(ノンクレジット)

 

監督:衣笠貞之助

製作:衣笠貞之助

原作:川端康成

脚本:川端康成衣笠貞之助、犬塚稔、沢田晩紅

撮影:杉山公平

現像主任:阿部茂正

舞台装置:林華作、尾崎千葉

配光:内田昌夫

撮影補助:円谷栄一

監督補助:小石栄一、大杉正巳

音楽:村岡実、倉嶋暢(ニュー・サウンド版)

 

感想

本当に終始怖かったです。

音楽と映像技術の効果が思う存分発揮されており、更にキャスト人たちの狂気じみた演技がこわすぎて、ホラー映画を観ているようでした。

ストーリー内容も全編無字幕なところも、多重露光などがサブリミナル的に使われるところも全て尖っていて、製作陣のチャレンジ精神みたいなものをひしひしと感じました。

 

後半は小使の幻想のような世界が繰り広げられますが、実は最初から全て小使の妄想、若しくは精神病患者と関わり合う内に徐々に小使も精神を病んでいったのではないか?と想像してしまいました。

 

撮影方法も相まって、どこまでが幻想でどこまでが過去で、どこまでが現在なのか、観ているうちに曖昧になっていく感覚もまるで精神を病んでしまった人の脳内を模したようで不思議な感覚。

 

個人的には結構好きな作品です。怖いので頻繁に観ようとは思わないが、驚きの多い映画でした。

それでは、、

 

 

映画・ドラマ感想 | 「巴里の屋根の下」

ごきげんよう、式部です。

先日映画「巴里の屋根の下」を鑑賞したので、今回はその感想です。

 

ネタバレを含む為、気になる方はご遠慮下さい。

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概要

原題:Sous les toits de Paris

1930年公開フランスのトーキー映画。

ジャンル:ロマンティック・コメディ

ルネ・クレール監督初のトーキー映画

 

キャスト・スタッフ

アルベール:アルベール・プレジャン

ポーラ:ポーラ・イレリ

フレッド:ガストン・モド

ルイ:エドモン・T・グレヴィル

 

監督・脚本:ルネ・クレール

音楽:ラウール・モレッティ

   アルマン・ベルナール

   ヴァンサン・スコット

撮影:ジョルジュ・ペリナール

   ジョルジュ・ラウレ

編集:ルネ・ル・エナフ

美術:ラザール・メールソン

衣装:ルネ・ユベール

*1

 

感想

なんだかキザというかロマンいっぱいの作品だなぁという印象でした。

ちょっと暗めの作品が好きな私は、イマイチはまりきれなかったですが、

自分とは違う恋愛観を見せてもらったような気がします。

ウィンクしたり、ダンスしたり、歌ったり、

正に「ロマンスがありあまる」状態でした。

 

ポーラの鏡が割れるシーン、又割れたポーラの鏡をアルベールが眺めているシーンはなんだか素敵でした。

 

今回の映画で特筆すべきはやはり音楽でしょう、

今ではシャンソン・ソングとして有名な劇中歌「巴里の屋根の下」

ワルツ調のゆったりとしたリズムとアコーディオンの音色が優雅さを感じさせます。

 

又、歌詞の内容が本編の物語とリンクする部分があり、歌詞中のニニはポーラの事を指しているのでは?と予測されます。

更に、「パリ」「屋根」「ニニ」というワードから「ムーラン・ルージュ」も想像できますね。直接的なつながりはないかもしれませんが、1889年にキャバレーであるムーラン・ルージュが誕生しており、1928年ごろからムーラン・ルージュにちなんだ映画などが複数公開れたそうです。「巴里の屋根の下」の公開が1930年なので、もしかするとインスパイアされていたかも知れませんね。

 

これを機にシャンソンやフランスの文化にもより詳しくなりたいです。

それでは、、

 

 

 

映画・ドラマ感想 | 「月世界旅行」

ごきげんよう、式部です。

先日映画「月世界旅行」を鑑賞したので、今回はその感想です。

 

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概要

原題:Le Voyage dans la Lune

1902年に公開されたフランスのサイレント映画

通常のモノクロ版とは別に存在した手彩色のカラー版プリントが1993年に損傷の激しい状態で発見。その後、2011年に完全に復元。

 

キャスト・スタッフ

製作当時クレジットタイトルをつける観光が無かった為、出演者は匿名となっている。

現在分かっているキャストは資料などから抽出。

 

バルペンフィリ教授:ジョルジュ・メリエス

ポイベ(三日月に乗った女性):ブルエット・ベルノン

海兵隊の将校:フランソワ・ラルマン

ロケット発射の大尉:アンリ・ドラノワ

パレードの隊長:ジュール=ウジェーヌ・ルグリ

天文学者たち:ヴィクトル・アンドレ、デルピエール、ファルジョー、ケルム、   

       ブルネ

 

監督:ジョルジュ・メリエス

脚本:ジョルジュ・メリエス

原作:ジュール・ヴェルヌ月世界旅行』『月世界へ行く』その他

製作:ジョルジュ・メリエス

撮影:テオフィル・ミショー

   ルシアン・タングイ

*1

感想

約14分の中に壮大な音楽とシュールさを感じる映画でした。

顔のある月やバッタのような見た目をした地球外生命体、あまりにも粗末な作りのロケット、

人類が初めて月面着陸したのが1969年という歴史から考えると、当時まだ月は未知の多い場所であったのだな、としみじみとした。

 

ところで、宇宙人の歴史ってどれくらいなのだろう?

ホモ・サピエンスは40万~25万ねん前に現れたと考えているが、

いつから人間は地球外の生命体を想像し始めたのだろうか?

 

日本にフォーカスすると現存する日本最古の物語『竹取物語』で、かぐや姫が月の者である故、平安前期には月に宇宙人のようなものが存在すると考えられていたのではないだろうか?

(勿論、『竹取物語』はフィクションであるが、、)

 

いつかリアルな宇宙人に会ってみたいものです。。

 

それでは、、