式部日記

多趣味人間の雑記。

展示感想 | 福岡アジア美術館 ベストコレクション

ごきげんよう、式部です。

先日福岡アジア美術館にて、「福岡アジア美術館 ベストコレクション」を鑑賞したので、今回はその感想です。

 

faam.city.fukuoka.lg.jp

 

 

今回の展示について

福岡アジア美術館25周年を記念して、アジアの近代美術に特化した10名のアーティストの作品24作品を展示。

 

アーティスト

・ファン・リジュン

・ラシード・アライーン

・リン・ティエンミャオ

・N.N.リムゾン

・イ・ウーファン

・イー・ブル

・ジャン・シャオガン

・ツァイ・グオチアン

・ディン・Q・レ

 

展示の様子

 

 

感想

個人的にとても良い展示だと思いました。

福岡でこんな良い展示があった事に驚きましたし、福岡という他国と近い地域だからそ集められたコレクション達に、この地でやる意味があると感じました。

 

2023年夏に国立新美術館で大規模展示を開催した、蔡國強の作品を含め、

アジア近代美術を代表するアーティスト達の作品が展示されていました。

アジアならではの文化や宗教、戦争、差別に関するテーマなどを扱っており、

強いメッセージ性や意義を感じた展示でした。

もっと大規模開催しても良いと感じる程でした。

 

特に、私が印象に残ったのはリン・ティエンミャオの「卵」(※画像作品)です。

”女性の手仕事"から着想を得ており、

妊娠・出産(それに伴う月経など)などを"女性の仕事”を見なされる状況を表現しており、

美しさ、壮大さ、神聖さと同時に、気持ち悪さや"女性の仕事"の大変さを感じさせます。

 

概ね”男女平等”と呼ばれる社会になりましたが、いまだに人々の心の中や社会のシステム的な部分で”男尊女卑”が続いている地域は多くあります。

特にアジアは、独特の男女観がある事は勿論、宗教的な部分で”男尊女卑”が続いている地域も存在します。

”女性の仕事”、”女性の身体”について、今一度考えさせられるような作品だと感じました。

 

2024年4月までやっている展示なので、良ければ是非足を運んで、

近代アジア独特の世界観を多くの方に感じて頂きたいです。

 

それでは、、