展示感想 | 福岡アジア美術館 ベストコレクション
ごきげんよう、式部です。
先日福岡アジア美術館にて、「福岡アジア美術館 ベストコレクション」を鑑賞したので、今回はその感想です。
今回の展示について
福岡アジア美術館25周年を記念して、アジアの近代美術に特化した10名のアーティストの作品24作品を展示。
アーティスト
・ファン・リジュン
・ラシード・アライーン
・リン・ティエンミャオ
・N.N.リムゾン
・イ・ウーファン
・イー・ブル
・ジャン・シャオガン
・ツァイ・グオチアン
・ディン・Q・レ
展示の様子
福岡アジア美術館 ベストコレクション
— 式部、 (@SHiKiBU_sp) 2023年10月8日
at 福岡アジア美術館 pic.twitter.com/nGrXky4TA5
— 式部、 (@SHiKiBU_sp) 2023年10月25日
感想
個人的にとても良い展示だと思いました。
福岡でこんな良い展示があった事に驚きましたし、福岡という他国と近い地域だからそ集められたコレクション達に、この地でやる意味があると感じました。
2023年夏に国立新美術館で大規模展示を開催した、蔡國強の作品を含め、
アジア近代美術を代表するアーティスト達の作品が展示されていました。
アジアならではの文化や宗教、戦争、差別に関するテーマなどを扱っており、
強いメッセージ性や意義を感じた展示でした。
もっと大規模開催しても良いと感じる程でした。
特に、私が印象に残ったのはリン・ティエンミャオの「卵」(※画像作品)です。
”女性の手仕事"から着想を得ており、
妊娠・出産(それに伴う月経など)などを"女性の仕事”を見なされる状況を表現しており、
美しさ、壮大さ、神聖さと同時に、気持ち悪さや"女性の仕事"の大変さを感じさせます。
概ね”男女平等”と呼ばれる社会になりましたが、いまだに人々の心の中や社会のシステム的な部分で”男尊女卑”が続いている地域は多くあります。
特にアジアは、独特の男女観がある事は勿論、宗教的な部分で”男尊女卑”が続いている地域も存在します。
”女性の仕事”、”女性の身体”について、今一度考えさせられるような作品だと感じました。
2024年4月までやっている展示なので、良ければ是非足を運んで、
近代アジア独特の世界観を多くの方に感じて頂きたいです。
それでは、、