式部日記

多趣味人間の雑記。

展示感想 | デイヴィッド・ホックニー展

ごきげんよう、式部です。

先日東京都現代美術館にて「デイヴィッド・ホックニー展」を鑑賞したので、

今回はその感想です。

 

www.mot-art-museum.jp

 

デイヴィッド・ホックニーとは

イギリスの画家・芸術家。

1960年代のポップアート運動にも参加し、

現在はフランス・ノルマンディーを拠点に活動している。

 

今回の展示について

日本では27年ぶりの国内大型個展。

初期の絵画やドローイング作品の他、版画や写真、

iPadを用いて制作されたデジタル作品などを、彼の軌跡を追うように展示。

 

展示の様子

 

東京都現代美術館の公式動画には本人のコメントもあるので、

そちらをご覧いただくとより本展示の事を理解できると思います。↓

youtu.be

 

感想

前回書いたマティス展同様、1人のアーティストの歴史を辿るような展示になっていました、

 

 

↑このような鑑賞ガイドがあり、ホックニーという人やその歴史を知る事もできました。

(※鑑賞中は作品に圧倒されて、すっかりこのガイドの事を忘れていましたが、

結構分かり易くて良いガイドだったので紹介。)

 

個人的に1番好きだった絵は、入ってすぐの所にある「催眠術師」という絵でした。

mot-collection-search.jp

シュルレアリスムの影響やホックニーの心の闇が垣間見える作品で、

人間らしさを感じてとても好きでした。

(やっぱり私はどこか病んでいる作品が好きなのかも、、?)

 

作風が一機に変わったなぁと感じたのが、ピカソの影響を受けて描いた作品かでした。

やはり、絵画における遠近感や立体と平面、鑑賞者の視点という事が、

ホックニーの作品を観る上で重要であり、

その原点がピカソなのだなぁと感じました。

 

特に写真作品や50枚のキャンバスを使った巨大な絵画、季節を撮影した動画作品では、

「視点の分解」する事で、私達の実生活での視点を再現していたようにも思います。

 

コロナ禍でiPadを手に入れた事で制作が始まった巨大なデジタル作品もあり、

手数の多さや新しい事を楽しむ姿勢も感じました。

正直デジタル作品なんかは、アマチュアイラストレーターさんの方が断然上手だなぁと感じてしまいましたが、(←失礼で申し訳ない。)

歴史や実力のあるアーティストがデジタルの世界に足を踏み入れ、

作品を発表する事自体に社会的意味があるのだろうな、とも思いました。

(恐らく本人はiPad意外と楽しいじゃん!!みたいなノリな気もしますが、)

 

そして、現在AR、デジタルイラスト、NFTをはじめとするデジタルアートが発展していますが、デジタルとアートの関連性についても考えるきっかけになりました。

 

(こういうテーマについて考えると自分の信じるアートが揺らいで、

ちょっと切なくなったりもするんですよね、

アートが好きで、アートに救われ、アートに絶望する。その繰り返しです。笑)

 

行った展示についてはインスタハイライトにまとめてます。

良かったら覗いてみて下さい。↓

www.instagram.com

 

それでは、、