式部日記

多趣味人間の雑記。

展示感想 | 蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる

ごきげんよう、式部です。

先日国立新美術館にて、「蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる」を鑑賞したので、今回はその感想です。

 

www.nact.jp

 

蔡國強とは

中国出身の現代芸術家。

火薬を用いた絵画やパフォーマンス、インスタレーションなどの作品を制作している。

 

今回の展示について

国立新美術館の企画展示室1Eの壁をなくし、2000㎡の広々とした空間一面を使用。

インスタレーション、ガラスと鏡を使った絵画、LEDを使用したオブジェクト、ビデオアーカイブ、本人によるスケッチや資料など約50点を展示。

 

展示の様子

※展示は動画撮影が禁止になっていた為、写真のみ掲載しています。

 

youtu.be

又、本人を交えたトークせしょんもYoutubeで公開されています。

 

www.youtube.com

更に今回協賛のサンローランによる動画もあります。

動画ではいわき市での海岸でのパフォーマンスをおさめています。

 

感想

とにかく規模感が大きくてびっくりしました。

展示室の壁がない事による解放感は勿論、

作品自体の大きさ、そのスケールの大きさも迫力を感じました。

展示室全体が1つの作品のようになっていて、見ごたえのある展示でした。

 

中国では火薬は身近なものであり、春節など大きな行事などで使用されます。

その火薬を使って絵を描くという発想が独創的です。

又、火薬の爆発を「宇宙(ビッグバン)」や「桜の木」に見立てて作品を作っているのも面白いと感じました。

 

私たちは「絵を描く」時に、何を使ってどこに描こうとするでしょうか?

「ペンを使って紙に描く」や「絵の具を使ってキャンバスに描く」と答える人が多いでしょう。

けれど、立ち止まって子どもの頃を思い出してみて下さい。

落ちている木の枝で砂の上に絵を描いたり、

クレヨンで壁に落書きして叱られたり、

新聞紙を丸めて意味のない物体を作ったり、

きっとそんな経験があるのではないでしょうか?

蔡國強の作品では鏡や地面をキャンバスに、火薬で絵を描くという手段を用いています。

固定概念に囚われず描いている事が、作品のスケールの大きさに繋がったのでしょう。

 

展示のキャプションを読むと自身でミステリーサークルを作ってみたり、

疑似的にクレーターを作ってみたり、

本当に子どものように自由な発想で制作を行っています。

(只、土地の問題や爆発による煙が戦争を連想させるなど、

政治などの問題はあったそうです。)

 

更に、日本との関わりもあり、

サンローランの動画の作品は勿論、

他にも現地の人と協力して作品作りに挑んでいるのも印象的でした。

 

とにかく迫力を感じた展示だったので、

気になる方は是非足を運んでみて下さい。

 

↓行った展示はインスタハイライトにまとめてます。

良かったら覗いてみて下さい。

www.instagram.com

 

それでは、、