ごきげんよう、式部です。
今回は簿記3級勉強メモです。
返金、クレジット、諸掛りについて学んでいきます。
2-4:返金
1:返金とは
商品の行き違いを理由に、商品を仕入先に戻したり、得意先から商品が戻ってくる事。
売上戻り:いったん売り上げた商品が返品される事。
2:仕入れた商品を返品した時
仕入れ戻しをしたときは、いったん計上した仕入(費用)を取り消す。
なお、代金は通常買掛金(負債)と相殺する。
例)B社から掛けで仕入れた商品の内、20円を品違いの為、返品した。
(仕入れ戻しをした時=費用の減少、負債の減少)
返品時 (買掛金)20 (仕入)20
3:売り上げた商品が返品された時
売上戻りがあった時は、いったん計上した売上(収益)を取り消す。
なお、代金は通常売掛金と相殺する、。
売上戻りがあった時は、返品された分だけ売り上げた時の仕訳を逆仕訳をする。
例)C社に掛けで売り上げた商品のうち、40円品違いの為返品された。
(売上戻りがあった時=収益の減少、資産の減少)
売上時 (売掛金)XX (売上)XX
返品時 (売上)40 (売掛金)40
2-5:クレジット売掛金
1:クレジット売掛金とは
商品を売り上げ、代金の支払いがクレジットカードで行われた時は、
(クレジットによる)後で代金を受け取る権利が発生する。
この代金を受け取る権利をクレジット売掛金(資産)と言う。
2:クレジット売掛金の処理
①商品を売り上げた時
なお、代金の支払いがクレジットカードで行われる場合、
会社は信販会社に決済手数料を支払う。
決済手数料は支払手数料(費用)で処理する。
決済手数料を計上する場合、商品代金から決済手数料を差し引いた金額をクレジット売掛金(資産)として処理する。
例)商品100円をクレジット払いの条件で販売した。なお、信販会社への手数料(販売代金の2%)は販売時に計上する。
(クレジット売掛金=資産の増加、費用の増加)
(支払手数料) 2 (売上)100
(クレジット売掛金)98
②代金が入金された時
後日、信販会社から商品代金が入金された時は、クレジット売掛金を減少させる。
例)信販会社より決済手数料を差し引いた残額98円が当座預金口座へ入金された。
(資産の減少)
2-6:諸掛り
1:諸掛りとは
商品を取引先に発送する際にかかる運賃などの費用。
売上諸掛り:商品を売り上げる際にかかった費用。
諸掛りは当社が負担する場合と取引先が負担する場合があり、
それにより勘定科目が異なる。
2:当社負担の仕入れ諸掛りを支払った時
仕入(費用)の金額に含めて処理。
例)A社はB社から商品100円を仕入れ、代金は掛けとした。なお、取引運賃10円を現金で支払った。
(仕入)110 (買掛金)100
(現金)10
3:当社負担の売上諸掛りをしはらった時
発送費(費用)として処理。
例)A社はC社に商品150円を売り上げ、代金は掛けとした。なお、発送費運賃20円(A社負担)を現金で支払った。(費用の増加)
(売掛金)150 (売上)150
(発送費)20 (現金)20
4:取引先負担の仕入諸掛りを立て替えた時
後で仕入れ先又は得意先から代金を受け取る事ができる。
なお、得意先負担の売上諸掛りを支払った場合には、
立替金(資産)を用いず、売掛金(資産)に含めて処理する事もある。
例1)A社はB社から商品100円を仕入れ、代金は掛けとした。なお、B社負担の取引運賃10円を現金で立替払いした。(仕入先負担の仕入諸掛りを支払った時=資産の増加)
(仕入)100 (買掛金)100
(立替金)10 (現金)10
例2)A社はC社に商品150円を売り上げ、代金は掛けとした。なお、C社負担の発送運賃20円を現金で立替払いした。(得意先の売上諸掛りを支払った時=資産の増加)
(売掛金)150 (売上)150
(立替金)20 (現金)20
例3)A社はC社に商品150円を売り上げ、代金は掛けとした。なお、C社負担の発送運賃20円を現金で立替払いした。立替えた発送費は売掛金に含めて処理する。
(得意先負担の売上諸掛りを支払った時=資産の増加)
(売掛金)170 (売上)150
(現金)20
まとめ
ここまで商品売買にかかわる処理を学んできました。
次は現金預金について学んでいきます。
それでは、、