ごきげんよう、式部です。
先日東京都写真美術館で閉幕した「深瀬昌久1961-1991 レトロスペクティブ」展に行ってきたので、今回はその感想です。
【深瀬昌久1961-1991】閉幕
— 東京都写真美術館 (@topmuseum) 2023年6月4日
6/4(日)をもちまして「深瀬昌久1961-1991 レトロスペクティブ」展は閉幕いたしました。82日間にわたる会期中、ご来場くださった皆様、本展開催にあたりご尽力いただきました皆様に、深く御礼を申し上げます。https://t.co/ySpLtd45tm#masahisafukase1961_1991 pic.twitter.com/MzLLjQjWX7
深瀬昌久とは
日本の写真家。
自身の家族や愛猫、身近な動物などを被写体に、私生活写真を多く残した。
今回の展示では、セクションごとに被写体やテーマが変わる形で、
深瀬の初期から活動停止までの作品約110点を展示。
作品はモノクロのみだったが、展示されていた写真雑誌などの資料から、
カラー写真も手掛けていた事もうかがえた。
展示概要はこちらから↓
感想
家族の写真やセルフィーなども多かった中、
私が1番印象に残ったのは動物の写真です。
動物の獣の部分の切り取り方が凄いと感じた。
愛猫サスケを被写体にした写真では、
鋭い歯やざらざらした舌などをアップにして写していた。
猫はペットとして可愛がられる動物のイメージが強いが、
やはり本質は獣で、私たちが抱いているイメージとは裏腹な一面がある。
私はこの写真を見た時に、
人間が猫に対して「可愛い」という役割やイメージを押し付けているのではないか??
とも感じた。
猫が自然界に生きていたなら、実はもっと獰猛な生き物なのかも知れない。
そしてそれは、他の動物即ち私たち"人間"も同じで、
文明は発展しても、倫理がひろまっても、
どうしても動物としての”汚い”部分は存在し続けるのだ。
私の感じ方は、ご本人の意図とは違うかも知れないが、
新しい気づきや考えが浮かぶのが鑑賞の楽しい部分だと思う。
又、遊戯シリーズの写真やセルフィー写真の構図から、
写真の中に複数被写体を入れた時のバランスが絶妙だと感じた。
東京都写真美術館は展示室が広いので、鑑賞しやすく、
沢山の作品を展示できるのがよい。
今回もたっぷりと、深瀬昌久の写真を感じる事ができた。
行った展示を被写体用インスタストーリーでまとめてます。
よかったら覗いてみて下さい。↓
それでは、、