式部日記

多趣味人間の雑記。

展示感想 | 深瀬昌久1961-1991 レトロスペクティブ

ごきげんよう、式部です。

 

先日東京都写真美術館で閉幕した「深瀬昌久1961-1991 レトロスペクティブ」展に行ってきたので、今回はその感想です。

 

 


topmuseum.jp

 

深瀬昌久とは

日本の写真家。

自身の家族や愛猫、身近な動物などを被写体に、私生活写真を多く残した。

今回の展示では、セクションごとに被写体やテーマが変わる形で、

深瀬の初期から活動停止までの作品約110点を展示。

作品はモノクロのみだったが、展示されていた写真雑誌などの資料から、

カラー写真も手掛けていた事もうかがえた。

 

展示概要はこちらから↓

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感想

家族の写真やセルフィーなども多かった中、

私が1番印象に残ったのは動物の写真です。

 

動物の獣の部分の切り取り方が凄いと感じた。

愛猫サスケを被写体にした写真では、

鋭い歯やざらざらした舌などをアップにして写していた。

猫はペットとして可愛がられる動物のイメージが強いが、

やはり本質は獣で、私たちが抱いているイメージとは裏腹な一面がある。

 

私はこの写真を見た時に、

人間が猫に対して「可愛い」という役割やイメージを押し付けているのではないか??

とも感じた。

猫が自然界に生きていたなら、実はもっと獰猛な生き物なのかも知れない。

 

そしてそれは、他の動物即ち私たち"人間"も同じで、

文明は発展しても、倫理がひろまっても、

どうしても動物としての”汚い”部分は存在し続けるのだ。

 

私の感じ方は、ご本人の意図とは違うかも知れないが、

新しい気づきや考えが浮かぶのが鑑賞の楽しい部分だと思う。

 

又、遊戯シリーズの写真やセルフィー写真の構図から、

写真の中に複数被写体を入れた時のバランスが絶妙だと感じた。

 

 

東京都写真美術館は展示室が広いので、鑑賞しやすく、

沢山の作品を展示できるのがよい。

今回もたっぷりと、深瀬昌久の写真を感じる事ができた。

 

行った展示を被写体用インスタストーリーでまとめてます。

よかったら覗いてみて下さい。↓

www.instagram.com

 

それでは、、