ごきげんよう、式部です。
今回は簿記3級勉強メモ「その他の取引」について勉強していきます。
6-1:未収入金・未払金
1:未収入金・未払金とは
代金後払いの約束で、商品の売上や仕入れを行った時、
後で代金を受け取る権利は売掛金(資産)で処理した。
又、代金を後で支払わなければならない義務は買掛金(負債)で処理した。
これに対して、代金後払いの約束で、
建物や備品など商品以外のものを売買した時はそれぞれ
未収入金(資産)、未払金(負債)で処理する。
2:未収入金の処理
①商品以外のものを売却した時
未収入金(資産)で処理。(資産の増加)
例)保有する土地150円(帳簿価格)を150円で売却し、代金は月滅に受け取る事とした。
(未収入金)150 (土地)150
②後日、代金を受け取った時
未収入金(資産)の減少として処理。(資産の減少)
例)月末となり、未収入金150円を現金で受け取った。
(現金)150 (未収入金)150
3:未払金の処理
①商品以外のものを購入した時
未払金(負債)で処理。(負債の増加)
例)土地100円を購入し、代金は仲介手数料10円とともに月末に支払う事にした。
(土地)100 (未払金)100
②後日、代金を支払った時
未払金(負債)の減少として処理。(負債の減少)
例)月末となり、未払金110円を現金で支払った。
(未払金)110 (現金)110
6-2:貸付金・借入金
1:貸付金・借入金とは
起業は資金に余裕がある場合には、取引先などにお金を貸すことがある。
貸付金(資産):この場合の、金銭の貸付けによって生じた、あとでお金を返してもらえる権利。
従業員や役員に対する貸付金・借入金はそれぞれ従業員貸付金(資産)、役員貸付金(資産)という勘定科目で処理する事もある。
借入金(負債):銀行や取引先などからの金銭の借入れによってh掃除た、あとでお金を返さなければならない義務。
役員からの借入金は役員借入金(負債)という勘定科目で処理することもある。
2:貸付金の処理
①金銭を貸し付けた時
貸付金(資産)で処理。(資産の増加)
例)A社はB社に対して現金100円を貸し付けた。
(貸付金)100 (現金)100
②貸付金の利息を受け取った時
受取利息(収益)で処理。(収益の増加)
例)A社はB社から貸付金の利息10円を現金で受け取った。
(現金)10 (受取利息)10
③貸付金を回収した時
貸付金(資産)の減少として処理。(資産の減少)
例)A社はB社から貸付金100円の返済を受け、現金を受け取った。
(現金)100 (貸付金)100
3:借入金の処理
①金銭を借り入れた時
借入金(負債)で処理。(負債の増加)
例)B社はA社より現金100円を借り入れた。
(現金)100 (借入金)100
②借入金の利息を支払った時
支払利息(費用)で処理。(費用の増加)
例)B社はA社に借入金の利息10円を現金で支払った。
(支払利息)10 (現金)10
③借入金を返済した時
借入金(負債)の減少として処理。(負債の減少)
例)B社はA社に対する借入金100円を現金で返済した。
(借入金)100 (現金)100
4:利息の計算
利息の計算は次の計算式で求める。
利息=貸付(借入)金額×年利率×貸付(借入)期間 (〇カ月/12カ月)
例)取引銀行に借入金400円を返済し、利息とともに当座預金口座から支払った。なお、利息の年利率は3%で借入期間は10カ月である。
(借入金)400 (当座預金)410
(支払利息)10
6-3:手形貸付金・手形借入金
1:手形貸付金・手形借入金とは
金銭の貸付や借入れは、通常は借用証書を用いて行うが、
借用証書に代えて手形を用いる事もある。
手形を用いた貸付け、借入れの場合、通常の貸付金・借入金と区別して
手形貸付金(資産)や手形借入金(負債)で処理する。
2:手形貸付金・手形借入金の処理
①金銭の貸付、約束手形を受け取った時
手形貸付金(資産)で処理。(資産の増加)
例)A社はB社に現金100円を貸付、同額の約束手形を受け取った。
(手形貸付金)100 (現金)100
②金銭を借り入れ、約束手形を振り出した時
手形借入金(負債)で処理。(負債の増加)
例)B社はA社から現金100円を借り入れ、同額の約束手形を振り出した。
(現金)100 (手形借入金)100
6-4:前払金・前受金
1:前払金・前受金とは
商品の仕入れに先立ち、商品の注文時に代金の一部を内金や手付金として前払いする事がある。
前払金(資産):注文時に前払金を払った時、支払った金額の分だけあとで商品を受け取る権利。
前受金(負債):代金を受け取った金額の分だけ、あとで商品を引き渡さなければならない義務。
2:前払金の処理
①内金や手付金を支払った時
前払金(資産)で処理。(資産の増加)
例)A社はB社に商品100円を注文し、内金として20円を現金で支払った。
(前払金)20 (現金)20
②商品を受け取った時
前払金(資産)の減少として処理。(資産の減少)
例)A社はB社より商品100円を仕入れ、代金のうち20円は注文時に支払った内金と相殺し、残額(80円)は掛けとした。
(仕入)100 (前払金)20
(買掛金)80
3:前受金の処理
①内金や手付金を受け取った時
受け取った金額を前受金(負債)で処理。(負債の増加)
例)B社はA社より商品100円の注文を受けた。その際、内金として20円を現金で受け取った。
(現金)20 (前受金)20
②商品を引き渡した時
前受金(負債)の減少として処理。(負債の減少)
例)B社はA社に商品100円を販売し、代金のうち20円は注文時に受け取った内金と相殺し、残額(80円)は掛けとした。
(前受金)20 (売上)100
(売掛金)80
まとめ
一機に取引内容が増えてきました。
次回も引き続き、「その他の取引」について勉強していきます。
それでは、、