式部日記

多趣味人間の雑記。

簿記3級勉強メモ | 6-8、6-9、6-10、6-11、6-12:その他の取引

ごきげんよう、式部です。

今回で「その他の取引」の項目は終わります。

頑張って覚えていきたいと思います。

 

 

6-8:差入保証金

1:差入保証金とは

企業が事務所や店舗物件を借り入れる時、敷金や保証金を差し入れる事がある。

この場合の、差し入れた敷金や保証金は差入保証金(資産)として処理。

 

2:差入保証金の処理

差入保証金(資産)の増加で処理。(資産の増加)

 

例)店舗の貸借に当たって、敷金100円を普通預金口座から振り込んだ。

  (差入保証金)100  (普通預金)100

 

 

6-9:その他の収益・費用

1:その他の収益

受取手数料:取引を媒介した時等に発生する手数料収入。

受取地代:土地の賃貸収入

受取家賃:建物の賃貸収入

雑益:営業活動に関係のない、少額の収入

固定資産売却益:固定資産を売却した時に生じた儲け

 

2:収益の処理

収益の勘定科目である為、収益の増加として処理。(収益の増加)

 

例)当月分の家賃100円を現金で受け取った。

  (現金)100  (受取家賃)100

 

3:その他の費用

広告宣伝費:チラシ代やポスター代など、広告宣伝のための支出

支払地代:土地の貸借によって生じた支出

支払家賃:建物の貸借によって生じた支出

消耗品費:文房具など、短期的に使用されるもので金額の小さいものの購入金額

法定福利費:健康保険料・厚生年金保険料、雇用保険料、労災保険料など、会社が保険料を負担する事を法律で義務づけられているものの会社負担分

租税公課:印紙代、店舗や建物の固定資産税、自動車税など

雑損:営業活動に関係のない、少額の損失

固定資産売却損:固定資産を売却した時に生じた損失

 

※保険料や厚生年金保険料などは、法律等によって会社が保険料を負担することが義務付けられている。これらの保険料は会社と従業員で、それぞれの負担割合に応じて支払う事になっている。

このうち、会社が負担した分については法定福利費(費用)で処理する。

なお、従業員負担分は給料支払い時に給料から天引きし、あとで会社負担分とあわせて納付する。この時天引きされる分が預り金(負債)として処理される。

 

2:費用の処理

費用の勘定科目である為、費用の増加として処理。(費用の増加)

 

例)会社負担分の社会保険料100円を現金で納付した。

  (法定福利費)100  (現金)100

 

 

6-10:消費税

1:消費税とは

消費税は商品を販売したり、サービスを提供した際に課される税金。

会社は商品を仕入れた時に消費税を払い、商品を売り上げた時に消費税を受け取る。

最終的に受け取った消費税から支払った消費税を差し引いた金額を納付する。

 

2:消費税の処理

商品を仕入れた時、仕入代金の他に消費税も支払う。

この際の消費税は、仮払消費税(資産)で処理。

又、商品を売り上げた時、売上代金の他に消費税を受け取る。

この際の消費税は仮受消費税(負債)で処理する。

この補法を税抜方式と言う。

 

①商品を仕入れた時

仮払消費税(資産)として処理。(資産の増加)

 

例)商品110円(税込価格)を仕入、代金は現金で支払った。なお消費税率は10%である。

  (仕入)100  (現金)110

  (仮払消費税)10

 

②商品を売り上げた時

仮受消費税(負債)として処理。(負債の増加)

 

例)商品330円(税込価格)を売上げ、代金は現金で受け取った。なお消費税率は10%である。

  (現金)330  (売上)300

          (仮受消費税)30

 

税抜価格の計算方法 代金×100% / 100%+税率=税抜金額 

例題の場合     330円×100% / 110%=300円

 

 

6-11:株式の発行

1:株式会社とは

株式会社とは、株式を発行して多額の資金を調達する企業形態の事を指す。

株式会社では、出資してくれた人(株式を買った人)を株主と呼ぶ。

 

2:株式の発行

株式会社では、会社を設立するときと、会社を設立したあとの増資時に株式を発行する。

増資とは、会社設立後に株式を発行して、資本金(資本)を増加させる事。

 

3:株式を発行した時の処理

原則として払込金額の全額を資本金(資本)として処理。(資本の増加)

 

例)A株式会社は、会社の設立にあたり、株式100株を1株あたり500円で発行し、全株式の払い込みを受け、払込金額は普通預金とした。

  (普通預金)50,000  (資本金)50,000

 

例)A株式会社では、取締役会により増資を決議し、新たに株式20株を1株あたり600円で発行し、全株式をの払い込みを受け、払込金額は当座預金口座とした。

  (当座預金)12,000  (資本金)12,000

 

 

6-12:訂正仕訳

1:訂正仕訳とは

誤った仕訳を直す為の方法。

 

2:訂正仕訳の仕方

訂正仕訳の仕方は、誤った仕訳と正しい仕訳を合算した仕訳。

 

例)商品100円を仕入、代金のうち20円は現金で支払い、残額は掛けとしたが、誤って次の仕訳をしていた。

  誤  (仕入)100  (現金)80

             (買掛金)20

 

 正   (仕入)100  (現金)20

             (買掛金)80

 

        ↓合算して訂正仕訳を書く

 

  訂正仕訳  (現金)60  (買掛金)60

 

まとめ

長かった「その他の取引」の章が終了しました。

次からはより実践的な勉強に移ります。

それでは、、