ごきげんよう、式部です。
私は美術鑑賞が趣味なのですが、
「美術」と聴くと堅苦しいイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。
今回は、私の鑑賞の仕方を自身で振り返りつつ、
美術の面白いポイントをお伝えできればと思います。
画家やその特徴
ピカソと聞くとあの落書きみたいな絵画を想像される方が多いと思います。
実は同じピカソ作でも、ブルーピカソと呼ばれる青色を多く使用した作品や
初期の習作は、よくイメージされるピカソとは作風が異なります。
同じ画家でも作風が時代やテーマによって変わったり、
逆に一貫して作風がほぼ変わらない画家もいます。
更に、画家の作風・特徴を掴む事ができると他の画家との関連性も見えてきます。
その特徴は、物体を複数の視点から描いている事や物体がデフォルメされている事です。
ピカソと共にキュビズムを創始したジョルジュ・ブラックの作品も、
ピカソの絵のようにデフォルメされた物体が沢山あるのが特徴的です。
構図
構図とは、簡単に言うと絵のバランスの事です。
絵の中でメインに見せたい人物や物体をどこに配置し、
背景をどのように描くかが重要になります。
例えば、人物が真ん中に配置されている構図を「中心構図」(Centered composition)、
と読んだりします。
(「日の丸構図」という人も多いです。)
色彩
どこどんな色が使われているか?
色彩は絵画で最も重要な要素の1つです。
例えば、ベージュに見える肌の色もよくみると影やハイライト部分に、
青や緑などの色が使われている事はよくあります。
又、点描という技法ではモザイクアートの様に、
遠くから見ると1つの色に見える部分が、
近づいてみると複数の色の点の集まりでできている事がわかります。
(テレビの画面なども同じですよね、)
↑この絵では、光のあたるハイライト部分を黄、影となる部分を深い緑で描いています。この配色の事は、「ナチュラルハーモニー」と呼ばれる色彩です。
下書き
絵画の中には、よく見ると下書きが見える絵があります。
構図を決める為の線や失敗した下書きの上から描き足していたり、、
又、キャンバスを裏返して何度か使いまわしている絵も偶にあります。
キャプション
絵画と言うと、油絵具やアクリル絵の具で描かれたものだけを想像しますが、
キャプションを観ると以外な素材が使われている事も多いのです。
↓この作品では油絵具の他に、「金箔押しした羊皮紙」を使用し太陽の光を金色で描いています。
↑この作品では絵の具を使っていません。
又、キャプションを観ると作品がどこの美術館からやってきたのか?
どの時代に描かれた作品なのか?
英・仏タイトルなど絵画を読み解くヒントが転がっています。
絵の具
油絵具は他の絵の具と異なり、重ね塗る事で絵の具自体の厚みが増し、
絵に立体感を持たせる事ができます。
又、現代の様にチューブタイプの絵の具が発明される前は、
絵の具の元となる顔料とオイルを混ぜて絵の具を作る必要がありました。
どんな油を使っているか?どんな比率で混ぜているか?
練り方なども画家によって異なります。
絵の具は画家の好みや作風が反映されているので、これも絵画を読み解くヒントになります。
因みにチューブ絵の具が誕生したのは1841年と言われており、
その時代に活動していたモネなどの印象派に影響を与えたと言われています。
(それまではラピスラズリを使った青などは高価でなかなか使う事ができなかった為、
チューブ絵の具の発明により様々な色を手軽に使えるようになったと言われています。)
まとめ
このように絵画は様々なポイントから楽しむ事ができます。
又、最近の美術館では音声ガイドの貸し出しも多く、
作品解説を楽しむ事もできます。
(しかも俳優さんや声優さんなどが音声務めているものも多く、
なんだか豪華ですよね。)
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↓インスタストーリー、及びハイライトでは行った展示などをまとめています。
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それでは、、