ごきげんよう、式部です。
先日渋谷松濤のbiscuit galleryにて、那須佐和子「Sunny, Rainy,」を鑑賞したので、今回はその感想です。
那須佐和子とは
東京藝術大学大学院を卒業した画家。
古典的な絵画と現代的なものとの距離を油絵で描いた作品が特徴。
ご本人のポートフォリオを見つけられなかったので、
ビスケットギャラリーの本人プロフィールを掲載します。↓
展示について
高原地帯で創り出した絵画で構成された展示。
全ての絵に「Sunny」「Rainy」のタイトルがつけられ、
天候と人間、自然との関連性を描いている。
今回はビスケットギャラリー3フロアを使って展示。
1Fは絵画、2Fはポートレイト絵画、3Fはインスタレーションで構成。
展示の様子
那須佐和子 「Sunny, Rainy,」
— 式部、 (@SHiKiBU_sp) 2023年7月10日
at biscuit gallery pic.twitter.com/lObd6T7Kve
補足情報
絵画を観て、油絵具を何層か重ねた不思議な描き方をしているなぁとはわかりました。
キャプションの一切ない展示だったので、
絵の具の重ね方や意図をもう少し深堀りする為に、
那須佐和子さんご本人が出演されているYouTubeチャンネルも載せておきます。
↑こちらを観ると那須さんがなぜこの技法に至ったのか?という事もインタビュー形式でお話されています。
この動画から那須さんは写実(現実)というより、距離感や抽象的な形を大切にされている方なのだなぁと窺えます。
動画内でお話されている
「現実をそのまま写しとる事はできないから、
それができたとしたらグロテスクになってしまう」
という言葉も印象的です。
もしかすると、モデルさんとの出会いからこのような考えに至ったのかも知れませんね、
展示感想
私は今回この展示を観て、影送りや影法師を連想しました。
一見爽やかな色合いで描かれた作品に見えますが、
2Fの顔の見えないポートレイト作品を観た時、
何となく「亡くなった方」や「実在しない存在」を想像しました。
(※これは私の連想なので、那須さんの表現したいものとは全く異なると思います。)
1Fに空があり、2Fに影があり、3Fのインスタレーションで海や夜空、土に還っていく、1つの命の循環が3Fに渡って表現されているような気がしました。
(※これも私個人の連想です。)
描き方も含め不思議な展示でしたが、
動画でのお話を観るとイメージが変わってきますね、
本人のお話をもっと聴いてみたいです。
行った展示はインスタハイライトにまとめてます。
良かったら覗いてみて下さい、↓
それでは、、