ごきげんよう、式部です。
先日渋谷にあるOIL by 美術手帖にて、渡邊太地「Beyond clouds」を鑑賞したので、
今回はその感想です。
渡邊太地とは
東京都生まれ、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画第一研究室在籍。
版画作品や油画作品を制作。
ご本人のポートフォリオを見つけられなかったので、
SNSを載せておきます。
今回展示されていた作品もこちらから観れます。↓
感想
「窓」は空間と空間の境に存在し、空間を視覚的に認識する事ができる。
今回の作品は抽象化した色や線により、窓の外側を描いていた。
この抽象化により鑑賞者は窓の外を自由に想像したり、
記憶を辿る事ができる。
窓と言えば、ゲルハルト・リヒターの「ミラー・ペインティング」シリーズや
アンリ・マティスの作品が有名でしょうか??
関心の高いテーマの1つと言えます。
今回の展示作品は「可動型の窓」をテーマにしており、
作品を飾る位置を変えたり、向きを変えたり、
外に持ち出したり、
物理的に可動可能な作品になっています。
又、人々が作品を鑑賞するにあたって、
物理的のみならず時間的にも「可動可能」であると考える事もできます。
それは記憶の追跡や蓄積、この窓と新しい記憶を作る事で、
時間的にも「可動可能」な作品になります。
面白いテーマであると感じました。
只1点だけ、展示の仕方や場所にもっと工夫があれば「可動型」というテーマが伝わり易いのではないか?と思いました。
OIL by 美術手帖という場所で展示する意味があるのか?と感じてしまいました。
(勿論、この場所で展示する事によって販売はし易くなると思います。)
例えば、鑑賞者に実際に「可動」してもらう体験を伴う展示や、
空間に拘り、インスタレーション作品と伴に展示しても面白い作品なのでは?
と感じました。
(私はこの展示でしか彼の作品を観てない為、もしかすると既に実施しているかもですが、、)
展示の仕方や場所について考える良い機会になりました。
行った展示はインスタハイライトにまとめてます。
良かったら覗いてみて下さい。↓
それでは、、